〈本書の内容〉
第一章
「きもちいい」を見つけよう
「野口体操があってよかった!」/からだに貞く…心拍のゆらぎを感じる/゛できる・できない゛はどちらでもいい/コミュニケーションとしてのマッサージ/マッサージの基本=体操の基本/皮膚は外側に広がった感覚器官/きもちがいいのか、よくないのか/野口体操に時代が近づいてきた etc.
第二章
「からだをほどく」ということ
大切なのは違いが分かる感覚/野口体操の採用基準/からだの「重さ」が「動き」を導く/野口三千三と三島由紀夫とボディビル/体操を体操だけで終わらせない/生卵は立つべくして立つ/骨に重さを任せる…立ち方の再確認/力を抜いてからだの重さで動く etc.
第三章
まずは基本の動きを体験してみよう
野口体操の体育講義を再開します/膝の曲げ伸ばしは、ひねり・ねじりに注意/オリンピック的価値観は忘れる/ことばの音のイメージを大切に/野口体操の核心に触れる etc.
◎体操:伸びをする動き/腕のぶら下げ/その場跳び/波の動き/寝にょろ/腕にょろ/肩のぷるぷる/ふくらはぎぷるぷる
第四章
野口三千三の足跡
指導した小学生が鉄棒の大車輪、後方宙返り/怪我をさせない、落ちこぼれを出さない/地方の一学校教官が官立東京體専助教授に/立脚点は地球上の一生物としての人間/戦後の体育指導要綱を作成/舞踏との接点。江口隆哉、大野一雄との出会い/学校体育指導要綱に創作ダンスを導入/東京藝術大学美術学部・助教授としての船出/芸術を志す学生にとって生涯役立つ体操とは/野口と藝大生、問題意識の共通点/人間にとっての体育・体操とは etc.
第五章
「からだに貞く」ということ
野口体操はからだにどう働くのか/「上体のぶら下げ」が基本のき etc.
◎体操:上体のぶら下げ/腕まわし/尻たたき/腿の胸つけ/腰まわし・胸まわし/やすらぎの動き/真の動き/ひれ伏す動き/おへその瞬き/腕立てバウンド/逆立ち
第六章
「息をする」ということ
生きていることは息をすること/椅子に腰掛けると呼吸や動きに集中しやすい/呼吸は意識でコントロールできる/「保息」と「止息」~間の感覚の見直し etc.
◎体操:腹式呼吸と胸式呼吸/重さの乗せかえ/上体のぶら下げ(着座)